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九州場所は外国人力士が多数を占める大関陣で唯一日本人の魁皇 が先に引退したが、琴奨菊の大関実現で辛うじて国技としての面目が 保たれたと言えよう。 しかし、関脇や幕内上位は依然として外国人力士が名を連ねている。 その中で、小結の豊真将や前頭筆頭の豪栄道・隠岐の海が期待に 反して初日から黒星続きでいやが上にも興味が半減したといえる。 加えて、栃ノ心・阿覧・臥牙丸の重慮級の外国人力士が申し合わせ たように黒星を重ねたことは意外であり、不甲斐なさすら覚えた。 このような状況にあって、03年2月以降日本人横綱不在が続くなかで 一人横綱の白鵬が圧倒的な強さで、21度目の優勝をすることが概ね予 想されていた。 そのため、大相撲の人気は開催後も今一つ盛り上がりに欠けていた ようである。 福岡国際センターの広い観客席は休日を除いて連日閑散 としていたことがテレビ画面で視られたことからも窺われる。 それでも、新大関琴奨菊と大関を目指す稀勢の里らの活躍が僅かに 関心を高めたと言える。 果たして、千秋楽で白鵬は把瑠都に屈し、史上単独1位の全勝優勝 こそ逃したが、他を圧する精神・技術面の万全さが窺われた。 一方、稀勢の里の大関昇進について、千秋楽を前にして、直前3場所 33勝の昇進基準に拘わらず固められたようで、その後の理事会で全会 一致で大関昇進を推挙した英断を評価したい。 昇進基準が必要なことは当然であるが、白星一つ二つ以上に相撲内 容や取り組み姿勢を重視することが判断材料として重要だと思うからだ。 稀勢の里は15歳に角界に入り順調に昇格したが、入幕後足踏みした ものの、積極的な立会いで常に前進するという潔い取り口で好感が持た れた。野球賭博でも露ほども噂されず、力士の鏡と好感を抱いていたが、 努力が実ったものと思う。 この上は怪我することなく、琴奨菊とともに場所ごとに優勝争いに残り、 一日も早く横綱昇進を果たして欲しいと願うものである。 |
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